2006年 初めての採集2006年夏、この日は仕事の帰りに先輩方と採集に行きました。 初めてのカブトムシ・クワガタ採集です。 行き先は福岡県広川町、田主丸町、小郡市です。 何の知識もなくただただ先輩に連れられて行きました。 懐中電灯の明かりを頼りに進みます。 冒険しているようなワクワク感が込み上げテンションが上がっていきます。 どんな木に付いているのか、樹液ってどんなものなのか未知の世界でした。 現場に着くと先輩が早足でポイントの木まで進みます。 「おった!」の掛け声と共にみんなが集まり樹液が流れる周辺にライトが照らされます。 カナブンやムカデ、スズメバチにカブトムシ、そしてクワガタムシ、テレビや図鑑で見た光景が広がります。 「すごい!」これが採集なんだと体で感じた瞬間でした。 周りから香る草木の匂い、後々覚えた樹液の匂いがその場の雰囲気を盛り上げます。 突然耳元に飛んでくるカブトムシやカナブンの羽音、スズメバチかと驚きながら採集を楽しみました。 その場に落ちている朽ち木を割ってみると幼虫が顔を出します。 当時はそれがクワガタかどうかも解らずほじくっていました。 そして、翌年の2007年、そのほじくった幼虫の飼育が始まります。
2007年 初めての飼育ホームセンターで購入した簡易ビニールハウスとパネルヒーター、これが温室になりました。 自分の部屋に設置して毎日のように菌糸ビンを見まわしました。 日がたつに連れて飼育数が増えていきます。 すると飼育スペースもおのずと広がっていきます。
ビニールハウス以外に増設したのは冷やし虫家でした。 まだ冷やし虫家は2020年現役稼働中です。 部屋の中だけでは飽き足らず外にもスペースを確保します。
2011年 飼育スペース拡張・冷却ユニット導入
当時流行ったガラスショーケース+冷却ユニットです。 これを野外に設置していますが真夏でも20度以下を保てます。 さすがユニットの力です。 ガラスショーケースの周りにある木製の棚は合板を切って作りました。 この時、ユニットは新型と旧型を同時に稼働させておりました。
懐かしい旧型のユニットです。
こちらは新型のユニットです。 野外でガラスショーケースを冷蔵庫代わりに使っていました。 ブリードを初めてから4年間でここまで拡張されました。 まだまだ年を重ねるごとにスペースが広がっていきました。
2013年 8畳のアトリエを借りる ・家賃20000円(8畳の部屋と車1台分の駐車場込み、トイレ付) 家から車で15分程度、福岡県三潴郡三潴町にその部屋はありました。 現在は合併し三潴郡は久留米市になっています。 我が家ではエアコンをつけっぱなしにすることは禁止されていました。 部屋を借りた理由はどうしてもエアコン管理が出来るブリードルームを持ちたかったからです。 床の掃除と張替え、エアコンの取り付けなど、かなりお金はかかりました。 この「部屋を借りてブリードをする」という一線に踏み込むのにはかなり勇気が必要でした。 そこで住むわけでもなく、商売の当てがあるわけでもなく、趣味でここまでやっていいのか悩みました。
2013年 引き返さない覚悟部屋を借りるにあたり決断をしました。 何が起きても引き返さない、と。 いや、引き返せないが正解だと思います。 というのは、家のものに言わずに借りていたということと、 そこで展開している備品類を収納するスペースが家にはないからです。 だから、どう考えても踏み込んだら辞めることが出来ない覚悟が必要でした。
2015年 ブリードルームのお引越しあれから2年後、このアトリエのオーナーが変わり退居命令がでました。 これは大家都合でしたので不動産屋さんを通して、ある程度の引っ越し費用を応援して頂きました。 エアコンの付け外しやら荷物の運搬を仲間と共に行い、費用は15000円+焼肉代5000円で済むことが出来ました。 某引っ越し屋さんに頼むと7万円とか言われてましたのでみなさんの協力もあり、安く終えることが出来ました。
2015年 新居
新居は10畳1ルームのユニットバス付、バルコニーに駐車スペースも広いのでかなり好条件でした。 補修をせず倉庫代わりで使っていた物件で土足OKでした。 家から車で40分以内、前の会社の近くでしたのでここを選びました。 久留米の高速インターの近くです。 メタルラックを置くスペースもかなり広くなりました。 またバルコニーもマットなど置けるスペースが出来ました。 翌年、バルコニーに置いていたはスクチップで猫が出産するという出来事もありました。 なんともほほえましい体験でした。 生き物の活発なオーラを感じることが出来てとてもよい印象を受けているブリードルームです。 ここでどのような結果を出せるのか2020年現在も飼育奮闘中です。
徐々に規模が拡大し飼育レベルも上がってきているのではないかと感じています。 TOPの方々とはまだまだ肩を並べるまでには行きませんが、 追いつき追い越せるよう精進致します。
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